約 1,794,421 件
https://w.atwiki.jp/sauber_rozen/pages/50.html
お約束 当wikiはローゼンメイデンに関するものをまとめるwikiです。 ページを編集する前に 以下のようなものはお避け下さい。 このwikiが削除されてしまう可能性があります。 載せていいか怪しいものに関してはローゼンペディア編集に関するスレでお尋ねください。 ●視覚的に卑猥なもの R-18指定されるようなものはアウト ●禁止用語 放送禁止用語の類は避ける ●猟奇、虐待、虐殺もの 軽いいじめネタのようなものは大丈夫 ページの編集に関して 記事を削除する場合は、その理由をページ最上部などににコメントアウト(//←の後に記載)しておくようにしましょう。 不要になった画像やページの削除依頼は会議所へお願いします。 wiki外へのリンクは行頭に半角ハイフンを付けて、 ページ名 で表記するようにお願いします。 また、wiki内リンクを充実させるために、新たに項目を設ける場合は●anchor(RozenMaiden)(←●部分に 又は#、RozenMaidenの 部分は各自適当に変更してください)のように、当該項目の上にアンカーを付けておいてください。 ローゼンメイデン以外の作品名やTV番組名、雑誌名などは『』で括るようにしています。 画像を表示させる場合、縦が150ピクセルを超える画像に関しては、150ピクセルになるようリサイズしてください。 若しくは、画像の表示ではなく画像へのリンクという形でお願いします。 AA編集について 基本的に以下の形式でお願いします #aa(){{{■原作1-1 ○○ ここにAA }}} 画像 ---- [原作]部分には原作orアニメor二次創作orミニ [1-1]部分はキャラページの何番目の何個目 [○○]部分には簡単なAAの説明 [画像]部分には元ネタの画像 ※説明の抜けている部分は良い説明があったら編集お願いします 何か分からないことがありましたら、ローゼンペディア編集に関するスレまでお願いします。
https://w.atwiki.jp/rozenrock/pages/470.html
Story ID HZpE1IpE0 氏(109th take) 浜「はい、今日はローゼンメイデンとビリヤード対決ですっ!」 松「いや~やっと来ましたか!」 浜「長かったねぇ」 松「長かったぁ」 浜「まぁまぁ、自分らだけで話し込むのも何なので(笑) 早速登場して頂きましょう ローゼンメイデン!」 (ローゼン入場) 雛「うにゅ~♪うにゅ~♪(D・Tアウトオブ眼中) 真「・・・ふんっ(D・Tを睨み付けそっぽを向く) 翠「バーカですぅ♪(アッカンベーしながら) 蒼「あはは・・・(軽く会釈) 銀「ふふっ♪(投げキッス) 薔薇「・・・(無言でD・Tを見つめる) 松「えー、これでメンバー全員揃ったんですが・・・ 何 な ん で す か こ の 人 た ち は !」 浜「これはホンマムカつくわぁ・・・」 翠「そんなの翠星石の知ったこっちゃないですぅ♪」 松「・・・ホンマにコイツは(苦笑) ・・・ところで真紅さん」 真「なにかしら?」 松「アナタ、さっきから水筒がプランプランプランプラン揺れてごっつ気になるんですよ やっぱり中は紅茶ですか?」 真「ええ、そのとおりだわ 薔薇乙女たるものいつでもお茶をたしなむものよ」 松「はぁ、そうですかぁ・・・ ライブでも飲んでるんですよね?何をそんなに紅茶を求める事があるんでしょうね?」 浜「よぉ知らんけど、中毒かなんかちゃうの?」 真「なっ!?ちg」 松「(笑)あぁ、なるほど!真紅さんは紅茶中毒だったんですね」 真「だからちg」 浜「衝撃の新事実が判明した所で早速対決に行きましょう!」 真「浜田!話を聞きなさい」 浜「じゃあ、皆さんルール説明よろしいですか?」 松「なんかいきなりやな」 浜「そうでもないやろ」 松「まぁ、謝らんでもええよ」 浜「謝ってへんやん(笑)えー、ルールは通常のルールと一緒で 1番ボールから順番に打っていって先に9番ボールを ポケットした方のチームが勝ちです。(もしかしたら違うかも・・・)」 松「はいはい」 浜「ただし、ローゼンメイデンは女性、我々ダウンタウンは男性ですから 力の違いは目に見えてます なので、ローゼンサイドに一人助っ人を付けようと思います」 松「え~!?そんなん別にええやん既に頭数でも負けとるし」 浜「それでは助っ人の方に登場してもらいましょう」 松「無視されたで」 浜「(笑)どうぞ」 スタッフ準備 浜「えー、ここに2つの箱(フィッティングルームみたいなモノ)があります この箱の中に一人づつ人が入ってますんで どちらかを選んでください。 一人はプロ。もう一人は完全なド素人らしいので かえって足手まといになってしまう可能性もあります。」 Illust ID ICL3wVLU0 氏(109th take) 松「それじゃローゼンに選んでもらいましょう」 浜「どちらにしますか?」 蒼「んーどうする?」 真「私は2の箱がいいと思うのだわ」 雛「雛も2がいいのー」 銀「私もぉ・・・て言うか絶対1の箱は罠よねぇ」 薔薇「銀ちゃんが・・・望むなら・・・」 翠「浜田、1の箱をお願いするですぅ!」 薔薇乙女「ちょwwwww」 浜「本当にそれでいいんですか?」 翠「もちろんですぅ」 真「ちょっと、翠星石何を勝手なことを言っているの!?」 翠「チッチッチッ!コレは罠なのです」 真「罠?」 翠「その通りです。わたし達の裏をかこうとしたのだろうですが 翠星石は引っかからないですよ!」 浜「リーダー、1でよろしいですか?」 蒼「えっ!?えーと・・・」 翠「蒼星石!」 蒼「・・・はい1の箱でお願いします」 浜「はい、分かりました(笑)それじゃ1の箱オープン!」 ?「大当たり~・・・かしら」 (メンバー翠見ながら) 蒼「あぁ・・・」 真「はぁ・・・」 雛「うにゅ~・・・」 銀「もぉ・・・」 薔薇「・・・」 翠「な、なんですかぁ? も、文句あるかですぅ!」 松「開き直りましたね(笑) 浜「それじゃ、助っ人の方自己紹介を」 金「私はローゼンメイデンの敏腕マネージャー 金糸雀かしらぁ~」 「・・・・・・・・・」 浜「自分で敏腕言うてますよ」 松「・・・まぁ見た感じちょっと可哀想な娘なんですかね」 金「かしら~!?」 浜「それでは対決に行きましょう!」 松「なんでマネージャー出てくるのか分からないですが(笑)」 短編連作SS保管庫へ
https://w.atwiki.jp/ifrozenteacherss/pages/2.html
メニュー トップページ メニュー 更新履歴 登場人物など 水銀燈 金糸雀 翠星石 蒼星石 真紅 雛苺 雪華綺晶 薔薇水晶 複数 その他 作者別まとめ リレー小説 短編作品集 部活動別まとめ イラストまとめ ローゼン ラプラス(白崎) 事務員達 JUM 巴 めぐ コリンヌ オディール みっちゃん 由奈 元治 一葉 くんくん ローゼンメイデンが教師だったら 勝手にまとめサイト ローゼンメイデンが教師だったら@雑談所兼避難所 雑談所兼避難所@携帯用入口 申請用掲示板 雑談掲示板 チャット利用方法 チャット(共用) 隔離
https://w.atwiki.jp/animerowa/pages/57.html
【ローゼンメイデンシリーズ】からの出典 庭師の如雨露 朝比奈みくるに支給。翠星石の武器。 人の夢の中に存在する「心の樹」の手入れをする事が出来る他 夢の樹の葉や幹を自由に召喚し、そして使役出来る能力を持っている。 だが一般人は恐らくその能力を使う事が出来ないと思われる。 庭師の鋏 翠星石に支給。蒼星石の武器。 人の夢の中に存在する「心の樹」の手入れをする事が出来る他 斬撃という形で肉体的なダメージを与える事が出来る能力を持っている。 その切れ味は本物であり、蒼星石が鞄に掛かった鍵を一撃で断ち切った程。 大きさは恐らく通常の鋏程度。ドールである蒼星石が片手でも両手でも扱えるサイズである。 だが一般人が彼女の如く100%の力を発揮できるかは不明。 ドールの鞄と螺子巻き 石川五ェ門に支給。 本来ローゼンメイデンはこの鞄で眠り、夢を見る。 どうやらそれは彼女たちにとっては重要な事らしく、 この行為を蔑ろにすれば、日に日に衰弱していくという。 今回の舞台は特殊な空間なのでその心配は無いだろうというのが総意。 無駄にでかいので人間が振るった場合、武器にもなりうる。 ちなみにドールズはこれに乗って飛行する事が可能。 螺子巻きは、ローゼンメイデンの螺子を巻く際に使われる。 ドールズは螺子で動いているのである。当然螺子が切れるとドールズも止まる。 だが今回の舞台は特殊な空間なのでその心配は無(ry 紅茶セット 鳳凰寺風に支給。真紅の好物。 出典というよりは参加者にゆかりのあるアイテム。 ちなみに真紅曰く、紅茶の葉が開く適正温度は95度以上。 それが本来の美しい色合いと香りが広がる温度である。 ヤクルト 遠坂凛に支給。水銀燈の好物(というネタが浸透している)。 出典というよりは参加者にゆかりのあるアイテム。 アニメ版ローゼンメイデンで水銀燈の発した 「乳酸菌取ってるぅ?」 というセリフから派生し、浸透したネタである。 水銀燈役の声優である田中理恵もこの「乳酸菌ネタ」を放った事がある。 だが真紅と違い、本編で水銀燈がヤクルトを飲んでいる描写は……当然無い。 くんくんの人形 真紅に支給。 子供向け人形劇番組「くんくん探偵」の主人公であるくんくんを模した人形。 くんくん探偵とくんくん自体に薔薇乙女達はもうメロメロである。 今回参加している真紅と翠星石と蒼星石、更にはドラマCDでの設定では水銀燈すら虜にした。 ちなみにジュンも何だかんだで好きである。心酔するほどではないが。 尚、くんくん役の声優は「ニャンちゅう」でお馴染みの津久井教生。 ストレイト・クーガーと今回参加を逃したラプラスの魔の声も担当している。
https://w.atwiki.jp/rozenmaidenhumanss/pages/174.html
上にいくほど、最近に掲載された作品です。 Dolls House 或る夏の嵐の日に 朝顔 『ひゃくものがたりどる』 薔薇族 ~ローゼンメイデンが普通の女の子だったら~テーマ統一オムニバス作品集 元旦とお鍋と 【少女たちの夢を星に託して】 ドキドキしちゃう けもみみ☆もーど! 名前のない話 「K」の正体とは!? みどりいろのかのじょ 【戦闘妖精natukaze】 僕たちはアリスだった かゆうまメイデン トリック・スターず 微妙な長さのss ある日のできごと 【怪盗乙女、ローゼンメイデン】 湾岸 Maiden Midnight 【決闘のアリス】 もしローゼンメイデンのポジションが逆だったら R ずっと、ずっと、昔のお話 薔薇乙女湯煙みちのく一人旅 《SUMMER》 薔薇色の日々 ~ローゼンメイデンが普通の女の子だったら~2周年記念作品集 ローゼン・エキデン 薔薇乙女たちがロックマン2をプレイしています 『Jack Lantern』 NGワード:sinineta guroiuno horror 桜田ジュンの怖い話 “ラフメイカー” かなりあのなく頃に 『お弁当』 【ある土曜の日のこと】 BAR Alice 打倒!センター試験 『劇場版名探偵くんくん~悪霊達の海の家~』 《Working girls》 今日は大晦日… 昔のアルバム 「世界中の子供たちに…メリークリスマス!」 散々なメリークリスマス 温泉 biero? ギャンブル乙女 around the world ブラックローゼン 動物観察 Japanese pampas grass hokakyara そうだ山へ行こう 古代怪獣ツインテール(エビの味) 『スレスレの関西への旅』 私立薔薇学体育祭 『危険!落ちたら死ぬ!』 機動戦士ガンダムSEED ROZEN 納涼百物語 「秘密組織-Shadow Assassin-」 海開き ○○のしすぎは危険です? 「アリスゲーム in the 薔薇屋敷」 超機動戦記 ローゼンガンダム 『最終電車にて』 sinineta horror 喫茶ローゼンの体験レポート 三つ子の魂百まで……? アイスの日 『YK29?』 カオス 『教師達の臨海学校』 許さない
https://w.atwiki.jp/sinsougou/pages/50.html
前ページローゼンメイデン 小ネタ集 水銀燈「くぅっ、メイリンとか言うのは確か翠星石のミーディアム! こ、こんな辱めをされて黙っていられないわぁ……翠星石はどこに――」 蒼星石「翠星石ーーー!!!」 翠星石「…ん?なんですぅ、蒼星石?」 蒼星石「なんですぅじゃないよ。僕のところのマスターでも聞いたけどあんな物を!」 翠星石「あー。あの水銀燈が痛がってる奴ですぅ。ふふっ、アノ暴力人形も良い気味ですぅ」 蒼星石「翠星石が言うのも。いや、そうじゃなくてそ、その……えーと、変だよ!」 翠星石「??? 何のことですぅ?」 蒼星石「……い、いやだってその。変に勘違いしてるじゃないか他の人だって」 翠星石「蒼星石が何が言いたいのか解らないですぅ」 蒼星石「……って、いやえーとだからね! 人間とドールズ達はあくまでマスターと人形の関係だよ。 それなのに変な目で見て愉しむなんて。僕達は穢れ無き少女になる為に作られたのに!」 水銀燈「……なぁにぃ、それはぁ? 私が穢れてるとでも良いたいのぉ?」 蒼星石「……!? 水銀燈! いや、だから僕は(視線逸らし)」 翠星石「ふふーんっ。水銀燈は最近はアリスゲームそっちのけだからそう言われるんですぅ(ふんっと胸を張りながら)」 水銀燈「なんですって!」 蒼星石「翠星石そうじゃなくて」 翠星石「だって、マスターの事ばっかりで、その内、御父様を裏切るに決まってますぅ」 水銀燈「……そんな、私が御父様を蔑ろになんて……裏切るなんて!!! 良いわぁ、貴方達を今すぐ此処でジャンクにしてあげる!(剣を引き抜いて)」 翠星石「むぅ。暴力ドールはコレだからいけないですぅ。気に入らなかったらすぐ暴力でなんとかしようとするですぅ」 水銀燈「う、五月蝿い! 二度とそんな口がきけない様にジャンクにしてあげるわぁ!」 ルナ「こら!!! 貴女達、喧嘩はダメでしょ!」 蒼星石「ま、マスター今は危ない!」 水銀燈「黙れ人間! 今はアリスゲームを始めるのよぉ! 其処のガラクタ人形二体を潰すところを其処で見てなさい!」 ルナ「止めなさい! もう、シンが倒れたってこんな時に何をやってるの!」 水銀燈「……え? し、シンが!? それはどういう事なの?」 ――医務室 水銀燈「シン! シンは何処なの!?」 医療スタッフ「こら、騒がしくしない!」 水銀燈「誰か、何があったか説明しなさい! 私の契約者なのよ!」 レイ「落ち着け。別に命に別状はない」 蒼星石「シンさん! って、ほんとに倒れて……ってえーと何か透明な幕が掛かってる?」 薔薇水晶「……病気が移ると大変だかららしい。艦は閉鎖空間だから伝染するの早いから」 医療スタッフ「そういうことだ。レイも言ったが別に命の別状があるわけじゃない。はしかみたいなもんだ」 水銀燈「はしか? 何なのそれは? 何でシンはあんなに苦しそうなの!」 レイ「俺が説明する。コーディネイターは病気や怪我など体が丈夫に作られている傾向になる。 親の望む最初の願いは子供の健康だからな。ただ、コレは落とし穴があって逆に一部の病気には抗体が弱くなる」 アーサー「特にシンは一般の出だし、オーブに居た位だから兵役とかも考えてなくコーディネイートされてるからね」 水銀燈「もっと解り易く言って頂戴!」 薔薇水晶「……要するに偶然の体が慣れない病気に掛かった。それで必要以上に反応して熱を出している」 医療スタッフ「最近は体力が落ちている様子だったけど、彼は一人で背負い込むタイプだったからね。 少し無理がたたっていたのかも知れない。まぁ、3~4日絶対安静だ」 水銀燈「な、なによぅ。それじゃまるで私が悪いみたいじゃない……」 薔薇水晶「毎晩激しいから」 蒼星石「ま、毎晩!?(ドキドキ)」 タリア「けど、油断は出来ないわ。病院に搬送するにしても逆に其処をテロリストに狙われる危険もある。 だから、艦内で出来るだけ安静にさせてるの。驚かせてごめんな――何処へ行くの?」 水銀燈「決まっているでしょぅ? 真紅を殴りに行くのよ。私の契約者をこんな目にあわせ――(ぱあんっとタリアが平手打ち) な、何をするのよぉ。 全部、全部アイツがいけないんじゃない! 私だって迷惑掛けたのに何もしないなんて」 タリア「貴女がすべき事はそんなことなの? 病気で彼が倒れている間にまた問題を起こすつもり!」 水銀燈「おだまり! 私にはそういうことしか出来ないのよぉ。……それに私が離れれば契約者の力を吸うのが減るし」 蒼星石「……水銀燈」 タリア「違う……違うわ。水銀燈? 確かに私達は貴女の課された使命について理解が足りていないかもしれない。 けれどね。今、貴女がすべき事はそんなことなの? 貴女は苦しんでる彼を放り出して何処へ行こうというの?」 水銀燈「放り出すなんて! 違うわ、そんなんじゃぁ……」 レイ「約束していただろう? ちゃんと寝ずに看病すると。その後殴りに行くんじゃなかったのか?」 薔薇水晶「……約束不履行?」 医療スタッフ「そうだね。君達は人間の病気に掛かるとは思えないから手伝ってくれると助かるよ」 水銀燈「う、五月蝿い! 解ったわ。そ、傍に居ればいいんでしょぅ! 下働きなんて好きじゃないけど 契約者の為だし、約束を守らないといけないし(ぶつぶつ)」 熱い……熱いんだ。感覚が……体が……まるで焦がす為にローストされている様な熱さを感じされる。 頭はぼーーっとするし、咳は止まらないし、体も痺れているのかだるくて手も上げられない。 何となくこの感覚はあの時と似ている。忘れようったって忘れられない、オーブが焼かれた時のことだ。 俺は何も出来なくて、爆風や爆音、あちこちで焼けた人や家の匂いと熱風の中、走って逃げていたあの日。 力が無くて、守れなくて、結局俺は何もかも失ってしまっていたあの日。もう戻れない過去の日々。 俺はマユの手をしっかり握っていたのに離してしまったんだ。結果、その手は二度と届かない所へと逝ってしまった。 「マ……マユ」 「……シ……?――じょうぶ?」 ああ、行かないでくれマユ。俺はマユを守りたかったんだ。今でもそう、その先もずっとだ。 あんな腕だけのジャンクにしたかった訳じゃ……ん? ジャンク? アノ子の口癖か。何時の間にか移ってたみたいだ。 そういや、倒れる直前のアノ一件はマユには黙って居たいな。それより水銀燈大丈夫か? 恥かしいのは確かだけど、このまま気を病んでたり暴れたりいなければ……って、こんな常態で気にするのはお門違いか。 ごめんよ。マユ、また俺は何か大事なモノを失ってしまいそうだ。けど、そんなのは嫌だ。 だから、その手を……離さないでくれ。俺はもう寂しいのは嫌だ。解っているけど、認めたくないんだ。 一人で泣くのも、携帯を見つめてもう取り返せないと解っていても戻ってきてくれと願いたいんだ。 う、何か考えが全然纏まらない。コレが走馬灯って奴なのか? 手に残る感触しか解らない。 「マユぅ……いかないでく……」 「シ…シン!?……や、あのちょ……そのぉ」 お願いだ。戻ってきてくれ……うっ、こんなに手が小さくて体も冷たくなって……でも、俺が悪いんだ。 あの時、俺が守れなかったから。やだ。離れたくない。其処か其処に居るのかマユ? 絶対に絶対にもう離さないから、手を離さないから、だから……だから、戻ってきてく……ん? 何だか、明らかにサイズがオカシイ。マユってこんなに小さかったっけ? 後なんだか服がふわふわしてるし……ん。コレは羽? そうか、マユは天国へ逝けたんだな。 可愛かったし良い子だからきっと天使になれたんだろう。それは兄として誇らしいが逆に自分が情けない。 まさか、たかが病気で死ぬなんて。あれ? けど、何だか羽の色が白くない? 「天使だ……そうか此処は天国か」 「……なななななななな、人を……否、人形を抱きながら何をぅ!?」 「……え?……なんか黒!」 「…………第二声がそんなセリフなんて許せないわぁーーーーーーーーーーーー!!!」 「ふげら!!」 俺は朦朧としていた意識がようやく回復をしていた所、視界の先にあった黒い羽を見た感想を思わず零せば その刹那に水銀燈の虎拳が顎に炸裂し、意識をはっきりと取り戻す事が出来た。ただ、本気で危なかった。 普段から鍛えておかなかったら、顎をそのままこそげ落としていただろう。全く何処であんな技を覚えたんだろうか。 ふと状況を確認してみる。まず、体は鉛の様に重く凄くだるい。さっき熱で倒れた所為だろうか。 周りには薄いビニールの幕が垂れており、結構やばい病気だったんだろうか? 一気に不安になってくる。 そして、俺の腕の中でずっと抱き締めて握っていた手の主を見る。其処には何時も部屋でおかえりを言ってくれる ドメスティックヴァイオレンス炸裂の銀髪黒服のお人形が顔を真赤にしながらもふるふると小さく震えていた。 む、何時もとのギャップなのだろうか? 凄く可愛く見える。 「って、水銀燈何でこんな所に」 「は?……なんですって!? 貴方の傍に居たら急に引っ張って抱いて来た癖に」 「本当か。なら、ずっと手を握ってたのは水銀燈?」 「……そうよ。全く”マユ~マユ~”って死んだ妹だったかしらぁ? そんなのずっと呼んじゃってたわぁ(なんで私じゃないのよぉ)」 「ん?何か最後が聞き取れなかったが」 「おだまり!」 水銀燈は何時もの様に拳を俺に叩き込むが……ちゃんと手加減をしてくれていた様だ。あまり痛くない。 その気遣いがあるなら最初から殴らないで欲しいのだが本気で殴り返されそうなので言葉は飲んでおく。 となると、俺がずっと握っていたのはやっぱり彼女の手だった様だ。少し意外な印象を受けた。 小さいとは思っていたがなんでだろう? あまり違和感が無かったのだ。人形の彼女の手が。 何となくマユを連想した訳じゃないが何処かその手は冷たいのに心地良かったのだ。 確かに水銀燈の体は人形だから体温も無いしやはり人の温もりとは違うのかもしれない。 それでも、その手に馴染んだ感覚は一体なんだったんだろう? しばしうつむきながら考えて居ると 水銀燈がくいっと服の胸元を引っ張りながらも視線を高く俺の顔へと向けている。 「シン……その、あの。……ごめんなさい」 「は? どうした急に?」 「その……貴方が倒れたのは私が一因があるのよぉ。体力を吸い過ぎたのと」 「毎晩のあの”激しい”のか」 「そ、それはそうだけど、帰って来てからのは……そ、そのぉ……けど、結果倒れたのよぉ。 やっぱり、私は貴方にとっても邪魔な存在なのよ。…私はミーディアムが居なくても動けるし――」 「お前が居なくなったら誰がお帰りなさいを言ってくれるんだ?」 「……え?」 そっと手を触れれば何時もあんなに気にしていた水銀燈の髪に少し違和感を覚えた。 銀糸の様な綺麗な銀髪が少しくすんでいる様に指の間に引っ掛かっている。 ぎしりっとなりそうな手櫛を途中で止めて頭をそっと撫でながらもしばしそのゆっくりとした時の中を噛み締めながら 俺大きく息を整えていく。そうだ、マユがあんな夢で出てきたのも俺がしっかりしていないからだ。 忘れている訳じゃない。けど、死んだ後まで心配させてどうする。 人形の女の子すら守れてないなんて、そんなことじゃマユだって化けて夢に出て来たくもなるもんだ。 珍しく大人しい水銀燈は小さな震えも段々と収まってきたのか目をそっと閉じながらも言葉を聞いてくれている。 「俺がやらなかったら誰がこの髪の手入れをするんだ?」 「そ、それ位一人でやるわよぉ」 「この髪は? 俺が寝てる間に一人でやれてたか?」 「そ、それはぁ……」 「最初に言っただろ。途中で投げ出すのは嫌なんだ。例えどんなに殴ろうが ぶっ倒れようが何をされたってそうだ。俺からは辞めるつもりはない」 じっと語りかける様に言葉をゆっくりと紡いで相手に語り掛けていった。 "何が解る"か"出来ない"とかは解らない。だが、覚悟だけは決めて最後まで遣り通す努力をする。 俺に出来るのは後にも前にもこんな事位だ。なら出来るだけの事を遣れば良い。 コイツも根は多分良い奴なんだろうと思う。ただ、上手く消化出来てないんだ。 俺がアカデミーで荒れていた時みたいに一杯一杯で、がむしゃらで、貪欲で、それしか支えが無い。 俺は殴られたって、病気でぶっ倒れても何とか治ることが出来る。それは人間だからだ。 ただ、心の傷と言うのは時間だけでは解決してくれないのは俺自身が一番良く解っている。 「……貴方はほんとぅにおばぁかぁさんね……私と居ても良い事無いのに」 「そりゃ、確かに毎晩殴られるのは良い事じゃないな」 「……じゃあなんでなの?」 「俺は契約者で少なくともアリスゲームが終わるまでずっと一緒に居るって決めたんだ。 その後はどうなるか解らないけど、今は絶対にそれを反故するつもりはない」 「……シン」 「水銀燈。お前は焦らなくて良いからさ。もっと俺のことを信じてくれよ」 「な、何よぉ。それじゃ私が信じてなかったみたいじゃなぃ……私はずっと貴方を信じてたのに」 「んじゃなんで彼是言うんだよ?」 「それは……そ、それはね」 「水銀燈。シンさんの様子は…………へ?」 言葉と共に視線が泳いで急に動揺をし始める水銀燈。俺を信用し切れてないからだと思ったが違ったのか? うーん、人形の考える事は良く解らないと突き放してしまえるほど今の俺達の距離は近くなってるし。 ……近くなってる? あ、そういえば何か重要な事を忘れている様な気がする。 凄い自然に馴染みすぎてしまっているのだが、そんなことを考えて居ると医務室のドアが開かれる。 そして俺達が視界には行った刹那、まるで蛇に睨まれたかえるの様に硬直している。 しばし、視線を交差させながらもゆっくりとした時間が流れており、その静寂を噛み締めていた。 「あら、蒼星石。シンなら目が覚めたわぁ」 「…………………WAWAWA忘れものぉ~、ご、ごゆっくりぃっーーーー!!!」 「は?」 「どうしたのかしら?」 「……さぁ? まぁ、だるいからもう少し寝るな? すぐに治すからな? そしたら、髪の手入れをしてやるから」 「……わ、解ったわぁ。早く元気になりなさぁい? 貴方は私の大切な大切なミーディアムなんだから」 「ああ、解っているって」 蒼星石は何やら変な呪文?と言うかセリフを残してそのままぴしゃりっとドアを閉めて何処かへ行ってしまった。 この間も同じセリフを言っていたのだがあれはなんなんだろうか? 思考して見ようにも体に残る微熱でイマイチ考えも纏まらないのでもう一度寝ることにした。 体を横にすれば水銀燈も体をよじ登って顔を合わせようとする。何だか今日の彼女は違和感を感じる。 いや、俺が病気だから感覚や意識がちょっとぼやけているのだろう。 けど、この違和感のある可愛い水銀燈のままってのも良いなぁっとちょっと思ってしまった。 ちなみにその日、蒼星石が見たのは薄いビニール越しに ”ベットでお互いを抱き締めあいながらも談話をしつつ” ”水銀燈は髪を乱れながらも寄り添って指を相手の手に絡めており” ”シンは体が汗でびっしょりで息も絶え絶えな様子” と言った感じの光景であった。無論、彼女の頭の中は今宵も勘違いが耐えない。 「アンインストール~、アンインストール~、あんな光景はさっさと忘れないとぉ、寝れないんだぁ、アンインストールぅ」 「蒼星石? 何をぶつぶつ言ってるですぅ?」 「な、なんでもないよ! ほんと何も無かったよ! ほんとだって!」 「??? 変な蒼星石ですぅ」 蒼星石の悶々と過ごされる夜は今夜も続いていた。 前ページローゼンメイデン 小ネタ集
https://w.atwiki.jp/sentakushi/pages/474.html
真名:水銀燈 クラス:薔薇乙女《ローゼンメイデン》第一ドール マスター(ミーディアム):衛宮士郎 筋力:C (アニメでは剣を振るえる程度) 耐久:C (絆ックルになんとか耐える程度) 敏速:B (他人のものを横取りできる程度) 魔力:C (人形を遠隔操作できる程度) 幸運:E (住処の教会を撤去される程度) 黒翼操作:A (かなりの精度で意のままに操れる程度) 単独行動:A (人間との契約を必要としない程度) 仕切直し:C (気まぐれで戦闘中断できる程度) 人形操作:B (ぬいぐるみで他人を襲わせる程度) 自己修復:E (長期間かけて羽根を治せる程度) ローザミスティカ:ローザミスティカを手に入れるたびに、能力値が1ランク上昇する。
https://w.atwiki.jp/sagastar/pages/208.html
真紅 名称 元キャラ 肩書き 宿星 得意武器 成長 閃き 行動 陣形 真紅 無し くんくん乙女 辰星 小剣 魔術師 朱鳥 物理と術 トライアンカー LP 腕力 器用さ 素早さ 体力 魔力 意志力 魅力 10 19 23 23 19 19 17 23 HP 斬LV 打LV 突LV 射LV 体術LV 増幅 地術LV 天術LV 220+ 0 0 15+ 0 0 0 朱鳥10+ 武器1 武器2 武器3 武器4 防具1 防具2 防具3 防具4 レイピア 無し 無し アースガード ローザミスティカ 無し 無し 無し 技1 技2 技3 技4 術1 術2 術3 術4 ライトニングピアス マタドール 無し 無し フェザーシール フレイムウィップ 無し 無し HP成長 WP成長 JP成長 斬成長 打成長 突成長 射成長 体術成長 4 4 4 1 1 4 1 1 増幅成長 蒼龍成長 朱鳥成長 白虎成長 玄武成長 太陽成長 月成長 消費軽減 4 2 4 2 2 2 2 無し ビューネイイベントのキーパーソン。人を顎でこき使う体質はここでも見事に発揮されている。 赤いから閃きは朱雀だが、器用さの方が高いのが悲しい。 素早さが高いため体術を使わせる手もあるが、成長率は低いので根気良く育てる必要あり。 翠星石 名称 元キャラ 肩書き 宿星 得意武器 成長 閃き 行動 陣形 翠星石 無し じゃじゃ馬乙女 太白 体術 武道家 玄武 物理と術 玄武陣 LP 腕力 器用さ 素早さ 体力 魔力 意志力 魅力 10 24 15 20 25 17 20 19 HP 斬LV 打LV 突LV 射LV 体術LV 増幅 地術LV 天術LV 200+ 10+ 0 0 0 10+ 0 玄武10+ 武器1 武器2 武器3 武器4 防具1 防具2 防具3 防具4 無し 無し 無し 無し ローザミスティカ 無し 無し 無し 技1 技2 技3 技4 術1 術2 術3 術4 スマッシュ 払い抜け 稲妻キック 無し 神秘の水 生命の水 スコール 無し HP成長 WP成長 JP成長 斬成長 打成長 突成長 射成長 体術成長 4 4 4 1 1 1 1 4 増幅成長 蒼龍成長 朱鳥成長 白虎成長 玄武成長 太陽成長 月成長 消費軽減 4 2 2 2 4 2 2 無し ばりばりの前衛能力なのに閃きは玄武。しかし、コスプレで大剣使いになると、 ローゼンメンバーでは一番閃きと能力がマッチする。 水銀燈 名称 元キャラ 肩書き 宿星 得意武器 成長 閃き 行動 陣形 水銀燈 無し 気高き乙女 鎮星 剣 魔戦士 月 物理と術 鳳天舞の陣 LP 腕力 器用さ 素早さ 体力 魔力 意志力 魅力 10 21 19 18 20 20 21 23 HP 斬LV 打LV 突LV 射LV 体術LV 増幅 地術LV 天術LV 320+ 15+ 0 0 0 0 0 月20+ 武器1 武器2 武器3 武器4 防具1 防具2 防具3 防具4 白銀の剣 無し 無し エクセルガード ローザミスティカ 無し 無し 無し 技1 技2 技3 技4 術1 術2 術3 術4 かすみ二段 バックスタッブ 無し 無し ソウルフリーズ 月読の鏡 無し 無し HP成長 WP成長 JP成長 斬成長 打成長 突成長 射成長 体術成長 4 4 4 4 1 1 1 1 増幅成長 蒼龍成長 朱鳥成長 白虎成長 玄武成長 太陽成長 月成長 消費軽減 4 2 2 2 2 2 4 無し 雛苺 名称 元キャラ 肩書き 宿星 得意武器 成長 閃き 行動 陣形 雛苺 無し 甘えんぼ乙女 螢星 棍棒 僧侶 蒼龍 物理と術 虎穴陣 LP 腕力 器用さ 素早さ 体力 魔力 意志力 魅力 10 19 20 21 17 23 20 20 HP 斬LV 打LV 突LV 射LV 体術LV 増幅 地術LV 天術LV 160+ 0 10+ 0 0 0 0 蒼龍15+ 武器1 武器2 武器3 武器4 防具1 防具2 防具3 防具4 棍棒 無し 無し 無し ローザミスティカ 無し 無し 無し 技1 技2 技3 技4 術1 術2 術3 術4 回転撃 エアロビート 無し 無し サクション ソーンバインド 無し 無し HP成長 WP成長 JP成長 斬成長 打成長 突成長 射成長 体術成長 4 4 4 1 4 1 1 1 増幅成長 蒼龍成長 朱鳥成長 白虎成長 玄武成長 太陽成長 月成長 消費軽減 4 4 2 2 2 2 2 無し メイデントップの魔力を持ち、素で閃きと能力が一致する唯一の人形。 多分一番使いやすいのはこの子だろう。 金糸雀 名称 元キャラ 肩書き 宿星 得意武器 成長 閃き 行動 陣形 金糸雀 無し 野心的乙女 歳星 弓 詩人 太陽 物理と術 ハンターシフト LP 腕力 器用さ 素早さ 体力 魔力 意志力 魅力 10 19 23 22 18 19 20 22 HP 斬LV 打LV 突LV 射LV 体術LV 増幅 地術LV 天術LV 250+ 0 0 0 15+ 0 0 太陽15+ 武器1 武器2 武器3 武器4 防具1 防具2 防具3 防具4 長弓 無し 無し 無し ローザミスティカ 無し 無し 無し 技1 技2 技3 技4 術1 術2 術3 術4 でたらめ矢 ショットウェイヴ 無し 無し サンライトアロー 太陽風 無し 無し HP成長 WP成長 JP成長 斬成長 打成長 突成長 射成長 体術成長 4 4 4 1 1 1 4 1 増幅成長 蒼龍成長 朱鳥成長 白虎成長 玄武成長 太陽成長 月成長 消費軽減 4 2 2 2 2 4 2 無し
https://w.atwiki.jp/rozen-yuri/pages/333.html
パチッ、と体に鋭い小さな電撃が走ったような感覚した。姉妹が争っている。でなければ。 「また一人、離脱した」 戦いの盤上から。コマがまた一人狩られたのだ。 お父様は王座から見守りながら、探している。アリスゲームの勝者を、自分の娘を、盤上の騎士を。 「次に狩られるのはだぁれ?」 私?アノ子?それとも。 その時、目の前に光る穴が広がった。その中央部から、手がズルリとはえてきた。 「だぁれ?」 普段はなかなか動揺することのない私だが、この時ばかりは息を飲んだ。 無機質な肌は私達と同じドールのものだが、その纏っている紫の服はかつて見たことのないものである。 薄い銀色と水色を混ぜたような長い髪の毛も漂ってくる。 その全貌が明らかになるにつれ、私の体に緊張が走る。 「…………っ!」 琥珀色の虚ろな瞳がこちらを見ている。 そのドールは、私ととても似ていた。薔薇の代わりに薔薇の刺繍の眼帯が、私とは反対の左目につけられている。 服も色とデザインは少し違うが、ほとんど変わらない。髪型もほとんど同じだ。 しかも、体が不完全なようで、この幻の世界でしか存在できないようだ。 翠薔薇姉様と蒼薔薇姉様のように、私にも双子のドールがいたというのだろうか。 いや、ローゼンメイデンシリーズは全部で七体なのだ。私が七番目だし、これ以上でも以下でもないのだ。 ならば、目の前のドールは一体…? ──マリオネット 「ローゼンメイデン……」 目の前の少女が小さな声で呟いた。これでこの少女は少なくとも私達を知っていることになる。 「ローゼンメイデン……第七ドール……」 少女はまたも小さく呟いた。姉妹の誰にも会ったことない私のことを知っているのだろうか。 「私は……ローゼンメイデン第七ドール……薔薇水晶」 「第七ドール……」 また新たなドールが生まれたというのだろうか。ならば先ほど走った戦慄はそれなのか。 いや、ならば第八ドールと名乗るはずだ。それを第七ドールと名乗っているということは。 「貴女は誰?」 薔薇水晶と名乗った少女はこちらをまっすぐと見てそう言った。 ローゼンメイデンということは知っていても私個人は知らないらしい。 それもそうか、そうでなければ本人の前で第七ドールとは名乗らないだろう。 「私、は……」 返事を渋っているとこちらにコツコツと音を立てて歩いてきた。攻撃する気はないのだろうか。 「誰?」 ふと考えた。この子は使えるかもしれない。 「私は第七ドール、雪華綺晶ですわ」 「第七ドール?……嘘をつかないで。第七ドールは私……」 訝しげにこちらを見る薔薇水晶の両頬を捕らえ、さも愛しそうに見つめる。 「いいえ、聞いて下さい。薔薇水晶、貴女は確かにローゼンメイデン……ですが」 不完全。はっきりと薔薇水晶の耳元で囁いた。 「このままではアリスにはなれない。ゲームに参加することもできない」 「何故……?」 どうやら自分に実体がないことを知らないらしい。 「貴女には実体がない。他のドールがこちらにやってこないと貴女は戦えない」 「どうすれば……」 いいの。と不安気に薔薇水晶が呟く。 「簡単ですわ。私が貴女に体を差し上げます」 ニコリ、と笑って見せるが薔薇水晶はまだ警戒しているようだ。 「そんなことして、貴女は……」 「私はローゼンメイデンじゃないんです」 そう言うと薔薇水晶は少しだけ目を見開かせた。表情変化の乏しい子らしい。 「人形師ローゼンの弟子が作った紛い物ですわ」 たしかそういう男がいたはずだ。それを思いだしたので、口から出任せを言う。 「ですから私はもとよりアリスになる資格はない。どうぞ私の代わりになってくださいませ」 そう言いながら、にこりと微笑むが、やはりあまり信用していないようだ。 「どうやって……体を……」 「こう、ですわ」 薔薇水晶の顎を掬うとゆっくり口付けた。私は元々この幻の世界と現実世界を行き来できる能力があった。 実体を渡しても現実世界は覗けるし、うまく行けば簡単にアリスになれるかもしれない。 唇を放すと薔薇水晶は柔らかい光に包まれ、やがて収まる。実体が渡せたようだ。 「これで貴女はアリスになれる」 「……ありがとう」 「いいえ、早速他のシリーズを倒すべきですわ」 そう言うと薔薇水晶は小さく頷いて光の穴に吸い込まれていった。 「ふふふ……」 これから起こるであろうことを予想すると思わず笑みが溢れた。 薔薇水晶の鋭い髪飾りが真紅の胸を貫いた。 「…………っ!」 真紅は一回だけ体を痙攣させると薔薇水晶に跳ばされ床に仰向けに倒れた。 真紅に集まった他の命が薔薇水晶に吸い込まれていった。真紅のミーディアムが彼女に駆け寄る。 「アリス……私が……アリス」 自分の頬に手を当てる薔薇水晶。思わず私は笑みが溢れた。 「そうですわ、薔薇水晶。貴女がアリス」 手のひらの水晶の中で演じられている喜劇に嘲笑する。 「本当に?……偽物の貴女が?」 その時、薔薇水晶の頬に亀裂が入る。その後、次々と薔薇水晶の体は崩れていく。 お父様の弟子──槐と言っただろうか──は物凄く慌てている。 やがて薔薇水晶は見るも無惨な姿になってしまった。 手のひらの水晶を消すとすぐ隣に光の穴が現れた。そこから最初出会ったときのようにズルリと手が伸びてきた。 唯一、違うのはでてきた手の持ち主の薔薇水晶がガクガクと震えているところ。 糸の切れた操り人形のように。 「何故……何故、私は……」 こちらを恨めしげに見てくる彼女の手を優しくとり、唇を寄せる。 「可哀想な薔薇水晶。貴女にアリスになる資格はない」 そう言うと、愕然とした表情を薔薇水晶は浮かべた。 「貴女はローゼンメイデンなんかじゃない。お父様に憧れた男が作った偽物」 何か言いたいらしく薔薇水晶はパクパク口を動かしているが、辛そうだ。 もう、耐えられないのだろう。寿命、という概念は人形にはない。じゃあ今の薔薇水晶を何と形容しようか。 「貴女は只のイミテーション」 「そ……んな……っ」 薔薇水晶は低く呻くと、胸を苦しそうに押さえ、徐々に体が透けていく。 「ありがとう、薔薇水晶。手間が省けましたわ」 完全に薔薇水晶が消えた後には二個のローザミスティカと真紅の胸を貫いた髪飾りが残っていた。 すると背後からパチパチとハリのある拍手が聞こえてきた。 「やぁ、七番目のお嬢さんは策士のようだ。戦わずして手に入れた二つの命」 所詮、イミテーションは貴女の駒、騎士だったわけですな。ラプラスの魔は帽子を被り直しながら言った。 二個のローザミスティカを手のひらに掲げると、ラプラスの魔は妖しげな笑みを浮かべた。 「そんなことないわ」 彼女が遺した髪飾りに優しく口付ける。 「私の愛しい愛しい妹ですわ」 終わり
https://w.atwiki.jp/megalon/pages/238.html
#blognavi 電気ネコさんが描きました。 お人形さんだそうです。 ローゼンメイデンっぽいラムちゃん。 電気ネコさん所のお話「うる夜叉」にも出てきます。 「うる夜叉」ついでに、これも。 反転レイヤーで遊んでたのですが、ストーリーにうまくマッチしてます。 カテゴリ [電気ネコ] - trackback- 2006年03月26日 02 15 43 #blognavi